研究課題/領域番号 |
18K02785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
伊藤 友彦 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (40159893)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 幼児 / 発話 / 流暢性 / 発達 / 吃音 / 自然回復 |
研究成果の概要 |
統語知識の獲得は吃音の発生および自然回復の重要な要因と考えられてきた。しかし統語知識のどのような側面が吃音の発生と自然回復に本質的に関わっているのかは明らかになっていない。本研究は吃音が発生する前からのデータを含むという点で極めてまれなケース研究である。対象児は典型的な発達を示す日本語話者であった。文産出の指標として動詞と項からなる文に焦点をあてた。この文が急速に増加する時期が吃音の発生時期および高頻度で生じる時期と対応していた。この文が安定して産出される時期に吃音は減少し、消失した。これらの結果からsyntax spurtが吃音の発生および自然回復と密接に関係していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は吃音が発生する前からのデータを含むという点で極めてまれなケース研究であり、動詞と項からなる文に焦点をあてた吃音の発生および自然回復に関する縦断研究である点でユニークなものである。本研究の結果、吃音が自然回復する幼児においては吃音が発生するのは動詞と項からなる文が急増し始める時期であり、吃音が減少するのはこの文が安定した割合で産出される時期であることが明らかになった。この結果は解明が待たれている持続する吃音の解明に不可欠な情報を提供するものである。
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