研究課題
基盤研究(C)
本研究は「物質循環」を主な学習の内容領域として対象化し、色素を探究の手がかりとした教材に着目した。サケの食物連鎖上の生物に含まれる色素から、アスタキサンチンの共通性を確認できる実験教材を開発した。中学校第3学年で学ぶ「食物連鎖」と「物質循環」に本教材を取り入れた授業実践を行い、教材の有用性を明らかにした。また、クリオネを扱う理科の学習として、中学校第1学年で学ぶ「無脊椎動物」「軟体動物」の単元での観察用教材としての有用性を確認できた。アメリカザリガニの色に着目した実験教材は、小学生、中学生、高校生の学年を問わず、環境や科学教育に適した教材であることも明らかとなった。
日本人に古くから食文化として馴染み深いサケの食物連鎖を題材に、抗酸化作用をもつ機能性で近年注目されているアスタキサンチンを共通色素として観察できる新たな実験教材を開発した。また、サケの食物連鎖上にあるクリオネの形態と色調を長期間維持できる軟体動物を対象とした新たな観察用教材標本を開発した。さらにアメリカザリガニの体色に着目した教材においても年齢を問わず、興味関心を惹き付ける教材となった。これら教材は、動物色素に着目した新しい理科教材として、単元に関連する授業実践からもそれらの有用性が確認できた。よって、本研究の目的であった理科の探究に対する興味・関心を惹き付ける色素に着目した教材が開発できた。
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