研究課題/領域番号 |
18K03006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大坪 庸介 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (80322775)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 嫌悪感 / source effect / 孤独感 / 対人関係 / 親密さ / 嫌悪感情 / 対人的嫌悪 / 嫌悪 / 親密 / 心拍 / コミットメント・シグナル / 進化心理学 |
研究成果の概要 |
同じような嫌悪刺激であっても実際に経験される嫌悪感の強さはターゲットによって調整されることが知られており、source effectと呼ばれている。本研究では、このsource effectを場面想定法のシナリオ実験を用いて検討した。その結果、source effectは異性が嫌悪刺激の発生源である場合に特に強くなること、source effectの強さはその他の個人差指標と相関しないことが示された。また、source effectを嫌悪感情の指標としても用いられる心拍数の低下で捉える試みも行ったが、これについてはシナリオベースの実験では測定が困難であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、嫌悪感情の強さの規定因としてのsource effectを詳細に検討し、これまで知られていなかった刺激の発生源と受け手の性別の組合せがその効果の強さを規定することを明らかにした点である。このことは、応用的には、セクシャルハラスメントの基準が行為者によって変動する可能性を示唆している。例えば、特に性的でもない行為(相手のペンを借りて使う)が、同性によってなされたのであれば問題ないが、異性による場合には嫌悪感を生じさせる可能性もある。本研究の知見は、このようなsource effectとハラスメント基準の変動性を示唆しており、今後、より詳しい検討が必要である。
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