研究課題/領域番号 |
18K03071
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
岡本 真彦 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 教授 (40254445)
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研究分担者 |
谷田 勇樹 大阪公立大学, 人間社会システム科学研究科, 特別研究員 (80800218)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 分数学習 / 基準分数 / 数直線推定 / 分数 / 数認知 / 分数学習プログラム |
研究成果の概要 |
研究1、2は、分数の数直線推定課題を用いて基準分数(common fraction)の探索するために行われた。研究1の結果からは、分母に3もしくは4を含む分数の推定精度が高く、これらの分数が基準分数である可能性を示唆した。研究2の結果からは、分母が2と3である分数,具体的には1/2, 1/3, 2/3,が他の分母を含む分数よりも数直線推定に要する時間が短いことが明らかになり,2と3を分母とする分数を何らかのかたちで基準として利用していることが示された。研究3において、分数が苦手な高校生に対して、大小判断課題を用いた分数学習を行ったが、分数処理成績は向上しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまで検討されて来なかった基準分数が何であるのかについて検討し、1/2、1/3, 2/3が基準分数として、他の分数を処理するアンカーポイントとして機能する可能性を示した。このことは、分数の獲得が、3つの基準分数を基盤にしている可能性を示すものであり、分数学習プログラムを開発するための基礎的な知見となる。また、大小判断課題の継続的使用は分数感覚の形成に寄与しないことを明らかにした。
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