研究課題/領域番号 |
18K03078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東洋大学 (2020-2022) 日本女子体育大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
中道 直子 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (10389926)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 幼児 / 食物 / 社会的学習 / 選択的学習 / 他者の証言 / 認知発達 / 食物選択 / 仲間 |
研究成果の概要 |
食物について学ぶことは,健康や長寿のための重要な課題である。食物について学ぶ1つの方法は,身近な他者の食行動や証言を観察することであり,これを食物の社会的学習と言う。先行研究は幼児が食物について社会的に学習することを明らかにしつつあるが,誰からどのように学ぶかは十分に明らかにされていない。ゆえに本研究では,幼児の食物の社会的学習の選択性を検討し,次の成果を得た。①幼児は馴染みのない食物でも他者が「美味しい」と証言するのを聞くとそれを食べたがること,②大人より仲間の「美味しい」という証言の影響力が強いこと,③他者が「体に良い」と証言するのを聞いても幼児は馴染みのない食物を食べたがらないこと。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究には主に2つの意義がある。第1に,発達早期のヒトが雑食動物のジレンマという重要で複雑な問題をどのように解決するのかを明らかにした点。第2に,子ども達の豊かで健康的な食生活をサポートするための実践的知見を得た点である。具体的には,幼児に新奇な食物や,苦手な食物等にチャレンジさせたい時には,それが「体に良い」と勧めるよりも,「美味しい」と勧める方が効果的ということであること。大人よりも,同年齢の子ども(仲間)が,「美味しい」と勧めることが特に効果的であることを示した。これらの知見を踏まえると,就学前施設における昼食の時間は,幼児期の食育にとって有益な場面であると言える。
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