研究課題/領域番号 |
18K03080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 白梅学園大学 |
研究代表者 |
廣澤 満之 白梅学園大学, 子ども学部, 准教授 (30461726)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 同一性保持行動 / 児童発達支援 / 熟達 / 指導員 / 保護者 / 自閉スペクトラム症 / こだわり / 保護者支援 / 困難感 / 発達過程 / 自閉症スペクトラム障害 / 反復的行動 / 熟達化 / 儀式的行動 / 常同行動 / 同一性保持現象 / Challenging Behavior / 支援者 / 熟達化過程 |
研究実績の概要 |
当該年度は、主として自閉スペクトラム症児・者の同一性保持行動に関する児童発達支援事業に携わる指導員の理解に関する研究と自閉スペクトラム症児・者の同一性保持行動の発達過程に関する研究を行った。 前者については、昨年度までの研究において、児童発達支援事業に携わる指導員は、①反復的行動への意味づけ、②具体的な対応、③困難感の変容、④保護者への新しい視点の形成という4つのカテゴリーを中心に結果が得られた。今年度は、データを加えることによって、自閉スペクトラム症児の同一性保持行動に対して、下位カテゴリー(常同行動、自傷行動、強迫的行動、儀式的行動、同一性保持行動、限局行動)によって困難感が異なること、特に指導員が「行動に意味を見出せるかどうか」が重要な点であることが明らかとなった。また、③困難感の変容や①反復的行動への意味づけについては、経験年数が低い指導員であると同僚との関係性や組織内の情報共有(カンファレンス等)の体制などによって影響を受けていることが明らかとなった。ただし、本研究は参加者の人数が少ないため、より一般化するためにさらにデータを重ねていく必要がある。 後者については、質問紙調査の質問項目の検討を行った。先行研究をレビューした結果、Bodfish et al.(2000)のRBS-Rが本研究における同一性保持行動の概念を包括していると考えられた。自閉スペクトラム症の同一性保持行動については、その発達過程が明確になっているとはいいがたい。特に、同一性保持行動とどのような発達の機能とが関連しているのかは明確ではないという課題がある。そこで、AQ(自閉スペクトラム指数)とRBS-Rとの関連について幼児期から成人期までを対象として調査することとした。現在、質問紙は完成しており、調査を行っていく段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
児童発達支援事業に携わる指導員の研究について対象者を募集しているが、募集活動が遅れている。同一性保持行動の発達過程については、保護者を募集しているが、集まっていない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、児童発達支援センター・事業所に対して参加者募集を積極的に行っていく。また、保護者については、親の会を中心に参加者募集を行っていく。 今年度は、学会発表を行っていき、論文として公表していく。
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