研究課題/領域番号 |
18K03104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山田 敦朗 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (10315880)
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研究分担者 |
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20464563)
香月 富士日 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30361893)
鈴木 真佐子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70617860)
古川 壽亮 京都大学, 医学研究科, 教授 (90275123)
LUO YAN 京都大学, 医学研究科, 助教 (10963308)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 養育ストレス / 親 / 問題解決療法 / 行動活性化 / アサーション訓練 / スマートフォン / アプリ / アサーション / スマートホン / 行動活性化療法 / 養育負担 / ストレス |
研究実績の概要 |
今回我々はスマートフォンを用いた問題解決療法を開発し、本法が自閉スペクトラム症の子どもを養育する親の生活の質の改善に有用性を示すか否かを検証するための臨床試験を計画した。 当初使用する予定だった問題解決療法アプリを、当研究用に改変し行動活性化+アサーション訓練+問題解決療法を組み合わせて行う仕様にした。評価項目について、他の研究とデータを比較できるようにするため、主要評価項目を8週の自己記入式のPersonal Health Questinnaire-9(PHQ-9)に変更し、副次評価項目も変更した。参加登録及び同意取得を、ホームページを通じて行うように変更した。株式会社アクセライトが開発したePRO・EDCシステムで同意取得を行い、これに『私のこころケア レジトレ!』アプリの無作為割り付けシステムを連結させるシステムを構築した。 当初の計画より多くの症例の登録と対応が可能となる見込みとなり、無作為割り付け対象比較試験(randomized control trial: RCT)として施行することとした。三重県立小児心身発達医療センターと連携し2022年4月3日から2023年3月末まで参加者のエントリーを続け、83名がエントリーし、73名より同意を取得し、63名が介入群31名、対照群32名に割り付けられ全員が完遂した。対象者の除外基準でプロトコール逸脱があったが全員を解析対象とした。ベースラインのPHQ-9はそれぞれ8.94(±6.29)と9.25(±5.34)、主要評価項目の8週間後のPHQ-9は6.45(±6.00)と6.72(±4.85)で、両群とも減少したが有意差を認めなかった。スマートフォンアプリによる行動活性化、アサーション訓練、問題解決療法は、自閉スペクトラム症の子どもを養育する親において、抑うつ症状を改善するというエビデンスは得られなかった。
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