研究課題/領域番号 |
18K03144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 人間環境大学 (2022) 琉球大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
伊藤 義徳 人間環境大学, 総合心理学部, 教授 (40367082)
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研究分担者 |
佐藤 徳 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (00422626)
杉浦 義典 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (20377609)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マインドフルネス / MBCT / 自殺予防 / 自殺念慮 / トップダウン処理vs.ボトムアップ処理 / 質疑応答 / 1人もこぼさない対策 / マインドフルネス介入 / 言語支援 / 只管打坐 / ストレス緩和 / ADHD傾向 / OGM / セルフ・コンパッション / 敗北 / エントラップメント / IMVモデル / マインドフルネス認知療法 / 自殺 / Top Down処理 / Bottom Up処理 / ヴィパッサナー瞑想 / 自殺対策 / MBCTの効果メカニズム |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、マインドフルネス認知療法(MBCT) による総合的な自殺予防対策システムを構築することであった。そのために、我々は以下の3つの目的のための研究を重ねてきた。①MBCTの効果メカニズムの検討、② O’Connor & Kirtley(2018)による自殺行動の統合的動機―意志モデル(IMV Model)の妥当性の検証と、これに基づくマインドフルネスの効果機序の説明、さらに、③これらの研究成果を踏まえた自殺念慮者のためのMBCTプログラムを構築と、その効果検証。その結果、本研究課題により構築した自殺念慮者のためのMBCTプログラムの有効性が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果は、3つの観点で学術的、社会的意義を有すると考えられる。一つは、マインドフルネスの効果機序の説明であり、特に経験に対するボトムアップ処理の比率を高めることが事がマインドフルネスの効果の中核にあることを明らかにした。2点目は、MBCTをより効果的に現場で用いるための示唆を提供した。特に、言語教示や質疑応答の有効性を実証的に検証した。こうした研究成果を踏まえて、自殺念慮者にMBCTを行う際のプログラムの工夫やプログラム実施の注意点について検討した。本研究で得られた成果を広く周知し、自殺に関する考えに苦しむ人を「1人もこぼさない」支援体制を社会全体で構築していきたい。
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