研究課題/領域番号 |
18K03194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
則武 厚 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 助教 (80407684)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 報酬 / 主観的価値 / 自己および他者 / 内側前頭前野 / 視床下部外側野 / 中脳ドパミン神経核 / 自己-他者 / ドーパミン作動性中脳核 / 自己 / 他者 / 多点同時記録 / 神経回路網 / 社会性 / ドーパミン |
研究成果の概要 |
自分が得る報酬の価値は他者の状況や行動に大きく影響され得る。このような主観的な報酬情報の生成機序を明らかにするため、本研究では、ヒトに近い社会活動を営むサル二頭を同時に用いた生理学的実験をおこなった。社会的情報処理の中枢と考えられる大脳皮質の内側前頭前野、皮質下の報酬情報処理神経核である視床下部外側野、および中脳ドパミン神経核における神経活動の多点同時記録を試み、報酬情報処理過程や神経情報流の同定を目指した。その結果、内側前頭前野→視床下部外側野・内側前頭前野→中脳ドパミン神経核というトップダウンの流れを同定し、他者に影響される主観的報酬情報の生成機序の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:本研究は、内側前頭前野・視床下部外側野・中脳ドパミン神経核の3つの脳部位から同時記録を行い、これまで不明であった大脳皮質―皮質下の主観的報酬情報に関する神経情報の流れや神経機序を明らかにした。 社会的意義:この結果は、社会性や他者とインタラクションに問題を持つことが多い自閉症スペクトラム障害や、社会性パーソナリティ障害を持つ精神疾患者への治療において、ターゲットの選定基準としての基礎データとなり得る。
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