研究課題/領域番号 |
18K03195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
小川 時洋 科学警察研究所, 法科学第四部, 室長 (60392263)
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研究分担者 |
常岡 充子 科学警察研究所, 法科学第四部, 主任研究官 (80623199)
松田 いづみ 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (80356162)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 瞳孔径 / 隠匿情報検査 / 自伝的潜在連合テスト / 反応時間 / 色 / 識別性 / 自律神経系活動 / 情報検出 / 潜在連合テスト |
研究成果の概要 |
本研究では,隠匿情報検査(Concealed Information Test, CIT)および潜在連合テスト(Implicit Association Test, IAT)における瞳孔径指標の有用性を検討した。視覚刺激を用いたCITでは,刺激の色が一定であれば瞳孔径は有用な指標となり得ることが示唆され,刺激の視覚的特徴を統制する重要性が示された。 また,瞳孔径が従来のIATの主要な指標である反応時間を補足する指標となるかどうかを検討するため,選んだトランプのカードを調べるIATで瞳孔径を計測した。その結果,瞳孔径はIATの指標となり得ることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CITは実際の犯罪捜査の中で使われている手法であり,有効な新指標の探求は常に求められている。本研究からは,瞳孔径がCITの指標となりうることを改めて確認できた。その一方で,刺激の色などの視覚的特徴の違いが結果に影響を及ぼす可能性も示された。この結果は,CITで瞳孔径を計測する際の注意点を示す。 また,本研究から瞳孔径がIATの指標としても利用できることが示された。瞳孔径は自律神経系によって調整されており,随意的な制御を受けにくい。この結果は,回答の歪みの影響を受けにくいとされる潜在的測定法としてのIATの応用可能性をさらに高めるものである。
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