研究課題/領域番号 |
18K03197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渡邉 慶 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (00772740)
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研究分担者 |
平田 雅之 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (30372626)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 霊長類 / ニューロン活動 / Local field potential / 前頭連合野 / 前頭極 / テストバッテリー / 局所電場電位(LFP) / 高次認知機能 / 前頭葉機能マッピング / 神経行動学 |
研究成果の概要 |
前頭極は解剖学と進化学の知見から最高次の認知機能を担うとされる.しかしその機能は未解明である.本研究は,性質が大きく異なる複数(7種類)の課題を用い,サル前頭極ニューロンが何に対して強く応答するのかを多面的に検討した.その結果,前頭極ニューロンは,二重課題や新奇学習場面などの認知課題中には殆ど応答しなかった.前頭極は,完了した試行の成功/不成功が,報酬としてフィードバックされるタイミングでのみ顕著に応答した.一方,より後方のdv46野・dv8a野のニューロンは,課題のあらゆるイベントに応答し、task-general processorとして,個体が直面する情報処理のあらゆる側面に関与した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前頭極は,高次認知機能を担う前頭連合野の最前部に位置し,最高次の認知機能を担うとされている.しかし,前頭極の神経活動の記録や,選択的機能阻害を行った研究は数例のみであり,生理学データに基づく前頭極機能の理解は殆ど進んでいなかった.本研究は,サル前頭極が何に対して強く応答するのかを多面的に検討した.その結果,サルの前頭極は,ヒト前頭極とは大きく異なる性質を持つことが示された.つまり,ヒト前頭極は進化の過程で,他の霊長類と比較してより一層複雑な情報処理を行う領域になったと考えられる.つまり,前頭極こそが,ヒトをヒトたらしめる脳領域であると考えられる.
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