研究課題/領域番号 |
18K03474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13010:数理物理および物性基礎関連
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研究機関 | 東北大学 (2020) 仙台高等専門学校 (2018-2019) |
研究代表者 |
松枝 宏明 東北大学, 工学研究科, 教授 (20396518)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エンタングルメント / 情報幾何学 / 量子古典変換 / ホログラフィー原理 / くりこみ群 / 特異値分解 / テンソルネットワーク / スピン相関行列 / 情報幾何 / 量子エンタングルメント / ホログラフィー / ウェーブレット |
研究成果の概要 |
量子臨界系と古典的一般相対論の双対性(ホログラフィー原理)は,様々な物理分野の共通課題を含む非常に基礎的な研究課題である.この背景を情報幾何学・数理物理・物性物理などの異分野横断的観点から明らかにしたいということが本研究の大きな目的である.この実現のために,(1)特異値分解の機能性とホログラフィー原理の研究,(2)情報幾何学による量子古典変換理論の構築,の2つの具体的課題について研究を行い,一定の成果を得た.特に(1)に関しては,量子系の相関関数の族の情報の特異値分解(主成分解析)から波動関数が復元・推測できることが分かり,この成果が量子古典変換メカニズムの理解に貢献できることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報に関わる研究は現代の最重要テーマの一つである.AIや深層学習は現代技術社会における必須の技術であり,また量子コンピュータは国家的な戦略課題でもある.それと並行して,基礎科学の大きな革新である次世代物理学の構築にも量子情報理論の観点は本質的な役割を果たすと考えられている.本研究は極めて数理物理的な基礎研究ではあるものの,このような非常に広い視点から後者に貢献すべき堅実な研究成果であり,そこに学術的・社会的意義があると考えられる.
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