研究課題/領域番号 |
18K03490
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13020:半導体、光物性および原子物理関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
喜久田 寿郎 富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (20313588)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 強誘電体 / 電場効果 / 自発分極 / 焦電気 / エレクトレット |
研究成果の概要 |
硫酸三グリシンに横電場を印加し続けると自発分極が小さくなる横電場効果に際し、横電場方向に現れる焦電気のようなものについて調べた。 横電場印加後には電流がほとんど流れず、ある待ち時間の後にある一定値へ増加していく様子が観測された。その後電場を切りしばらくした後に再び印加すると今度はすぐに一定値に落ち着く。待ち時間が自発分極の減少時間に類似するので、横電場で試料内に注入される電荷は分極を徐々に打ち消し、一度打ち消されてしまえば、そのまま試料を素通りするものと思われる。試料内に注入された電荷により横電場効果が起きていることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強誘電性の発現には強誘電軸方向の電場が重要であり、それに垂直な方向の電場(横電場)は全く関与しないとされているが、横電場が強誘電性を完全に遮蔽できることがわかり、そのメカニズムの解明の一つとして本研究の実験がある。強誘電体の物性が試料によって異なることがしばしばあり、その原因には結晶の格子欠陥や不純物が挙げられている。本研究で調査する横電場効果は試料に加えた電場の履歴により物性が異なるもので、強誘電体を電気デバイスの素子などに応用する際に考慮しなければならない事柄である。
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