研究課題/領域番号 |
18K03575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分14010:プラズマ科学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
三重野 哲 静岡大学, 理学部, 教授 (50173993)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アミノ酸合成 / 小惑星衝突 / 衝突合成反応 / 高温ガスプルーム / ガス銃実験 / 間欠アーク放電 / レーザーアブレーション / 高温ラジカル反応 / アーク合成 / アミノ酸 / 冷却過程 / パルスアーク放電 / ガス銃 / ラジカル分子 / アブレーション |
研究成果の概要 |
宇宙での有機分子合成と関連し、小惑星が衛星/惑星に衝突した時に起きる高温ガス反応にて種々のアミノ酸が合成されるという仮説を検証するため、2段式軽ガス銃を用いた衝突模擬実験を実施した。窒素ガス中で飛翔体をターゲットに衝突させると、微粒子を含む高温ガスが発生し、そのガスが冷える過程で合成反応が起きる。合成物を分析する事により、種々のアミノ酸の合成が確認された。その異性体を調べると、L型(生物型)アミノ酸がD型より多く含まれる事が分かった。この高温反応において、CNラジカル分子発生が重要であるので、窒素ガス中間欠アーク放電法でアミノ酸合成を試みると、高効率でアミノ酸が合成される事が分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命の起源や宇宙科学と関連し、宇宙でどのように有機物が合成されて来たか解明することは、宇宙を知る上で重要である。ここでは、タイタン衛星などの衛星/惑星に小惑星が衝突し、衝突高温反応により種々のアミノ酸が合成され、蓄積されたという仮説を検証するため、模擬実験を行なった。その結果、予想通り、種々のアミノ酸が高効率に合成される事が示された。タイタン衛星に限らず、無数の衛星/惑星上で長期に渡りアミノ酸が合成され、蓄積されて来た事象を支持している。これらのアミノ酸の一部は、次のステップで重合を起こし、タンパク質の原型を作り出したと考えられ、生命の原材料が宇宙のいたる所で作られたと考えられる。
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