研究課題/領域番号 |
18K03638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 京都大学 (2020-2021) 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2019) 筑波大学 (2018) |
研究代表者 |
滑川 裕介 京都大学, 理学研究科, 特定研究員 (00377946)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 原子核理論 / 原子核(理論) / 原子核(理論) / 計算物理 |
研究成果の概要 |
本研究にて、ハドロンの構造解析に重要な散乱振幅の計算法を検証できた。我々が開発した散乱振幅計算法をパイ中間子2体系に適用し、散乱長・有効範囲とも既存の結果を再現すること、かつ従来の計算法に比べ有効範囲の高精度化成功を確認した。また、K中間子の崩壊形状因子を求め、そこから素粒子標準理論の基礎パラメータであるキャビボ・小林・益川行列要素を決定した。上記に加え、当初予期していなかった研究成果として、複素ランジュバン法により高温高密度領域の一部ではあるが非摂動計算が実行可能であることを示せた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、ハドロンの構造解析に重要な散乱振幅の計算法を確立できた点が挙げられる。また、ハドロンの形状を記述する崩壊形状因子の精密決定を通して、素粒子標準理論の基礎パラメータであるキャビボ・小林・益川行列要素を決定できたことはハドロン物理的のみならず素粒子論的にも意義深い。加えて、ハドロンに対する有限密度媒質効果も中性子星内部で重要と想定されており、天体学としても意義深い。本成果はハドロンに対する有限温度・有限密度媒質効果の非摂動評価への第一歩となる。
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