研究課題/領域番号 |
18K03650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松本 琢磨 九州大学, 理学研究院, 学術研究員 (60415304)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 共鳴状態 / 不安定核 / 原子核反応理論 / 精密少数計算 / 分解過程 / 不安定原子核 / 連続状態遷移 / 微視的反応論 / 分解反応 |
研究成果の概要 |
本研究では、特に不安定核と呼ばれる領域の原子核における共鳴状態について理論的に研究を行い、また実験とも協同で研究を続けてきた。その成果として、2中性子ハロー核である11Liの共鳴状態として、フェッシュバッハ共鳴の性質を持った共鳴状態の存在を示唆し、さらには同じく2中性子ハロー核の6Heにおける2つの共鳴状態について、その共鳴状態の構造の性質、および、共鳴状態が実験結果に与える影響を明らかにした。本研究で得られた結果は、今後の原子核物理の研究を進展させる重要な成果であると期待している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
量子系における共鳴現象は、原子核だけでなく原子分子、ハドロン、クォーク系にも普遍的に現れる物理現象である。特に原子核では多様な核子相関により、クラスター、集団運動、弱束縛系といったさまざまな共鳴状態が確認されている。現在では、核子間相互作用の理解も深まり、第一原理的に共鳴状態の理論計算が進み、また、実験技術の発展に伴って、共鳴状態の観測もできるようになっている。原子核物理の共鳴状態の理解は、そのような観点から、量子系の共鳴現象を知るのに一つの良い指標となると期待される。
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