研究課題/領域番号 |
18K03685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
津野 総司 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (30451834)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヒッグス粒子 / ニュートリノ振動 / レプトンフレーバーの破れ / LHC実験 / フレーバー物理 / タウレプトン / ATLAS実験 / アトラス実験 / フレーバー / アトラス |
研究成果の概要 |
素粒子標準理論に於いて、素粒子の一つであるレプトン種(フレーバー)の混合は、強く抑制される。一方、レプトンの一種であるニュートリノは、振動効果を経由して、フレーバーが混合していることが観測されている。これは、広く、フレーバーの謎として認識されている。本研究は、この現象を説明するために、ヒッグス粒子にフレーバー混合を許す相互作用を導入し、高次の量子効果によって、レプトン・フレーバーを破る物理素過程を新たに提唱した。また、この理論計算を可能にする数値計算プログラムを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の素粒子標準理論に於いて、フレーバー混合が強く抑制されるのは、場の理論に於けるユニタリー条件からの要請であり、理論の根幹を為す部分である。唯一、ヒッグス粒子のみが、このユニタリー条件から解放される可能性があるため、その検証は、学術的意義に極めて重要である。素粒子標準理論では、ヒッグス粒子は、粒子種を区別することができる唯一の粒子であるため、ヒッグス粒子を理解することは、なぜ、我々の宇宙がこれほど多様性に満ちているのかを探る手掛かりとなる。
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