研究課題/領域番号 |
18K03695
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高田 将郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (20334245)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 星震学 / 恒星振動 / 恒星磁場 / 恒星自転 / 赤色巨星 / 主系列星 |
研究成果の概要 |
本研究では、ケプラー宇宙探査機で観測された一部の赤色巨星において見つかっている、抑圧された双極子モードについて、その原因を究明することを目的とした。主な成果は、以下の4点にまとめることができる。(1)磁場に基づく仮説を理論的に詳細に検討し、その不備を示したこと。(2)赤色巨星の振動の漸近理論を発展させ、周波数スペクトルの微細構造を物理的に説明することに成功したこと。(3)一般の恒星について、化学組成分布に不連続がある場合を含めて、固有振動周波数を決定する表式を導出したこと。(4)赤色巨星の前段階である主系列星において、内部磁場検出の可能性を検討し、実際に候補天体を見つけたこと。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、直接的には、赤色巨星の星震学を通じてその中心部の構造について新たな知見を得たことであるが、これは単に赤色巨星のみならず、一般の恒星の理論にとっても意義のある結果である。とりわけ内部の磁場構造についての理解は乏しいのが現状なので、本研究のように現実の星について観測に基づく内部磁場の研究は貴重である。また恒星の内部構造と進化の描像は宇宙を理解する上で基盤をなすものであるから、天文学の他分野の研究にも影響するものである。 一方で天文学の研究は、研究者以外の一般社会の多くの人々にとっても興味のある問題であり、本研究もそうした人々の知的好奇心を刺激するという意義を持つ。
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