研究課題/領域番号 |
18K03698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
三澤 透 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 教授 (60513447)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | AGNアウトフロー / クェーサー吸収線 / クェーサー近接効果 |
研究成果の概要 |
クェーサーによるフィードバック効果を、アウトフローがホスト銀河に与える影響(小スケール)と、紫外輻射が銀河間物質に与える影響(大スケール)に分けて検証した。その結果、1)アウトフローの速度変化が小さい(あるいは頻度が低い)こと、2)光度の大きいクェーサーほど放出速度が大きいこと、3)アウトフローは最大で銀河周辺物質が存在する100kpcスケールにまで到達しうること、4)クェーサー近傍の銀河間物質の電離状態は個々の環境に依存すること、などを確認した。これらの結果は、いずれもクェーサーが周囲に大きく影響を及ぼしていることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遠方宇宙に存在する明るい銀河中心領域(クェーサー)は、その莫大なエネルギー放出を通して周辺領域に影響(フィードバック)を及ぼしている。本研究では、この影響を大小二つのスケールに分けることによって詳細に調査した。小スケール・フィードバックで重要な役割を果たすアウトフローについては、長期モニター観測で明確な加速傾向が得られなかったにも関わらず、別の解析では100kpcスケールにまで到達する可能性があるという驚くべき結果が得られた。一方、紫外輻射による大スケール・フィードバックは、個々のクェーサー環境に強く依存する可能性があることが分かった。
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