研究課題/領域番号 |
18K03720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
比屋根 肇 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (70192292)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルミニウム26 / マグネシウム同位体 / 誘導結合プラズマ質量分析法 / 二次イオン質量分析法 / 初期太陽系 / 同位体不均一 / コンドルール / 難揮発性包有物 / 初期太陽系年代学 / 誘導結合プラズマ質量分析計 / 二次イオン質量分析計 / 始原的隕石 / アルミニウム―マグネシウム年代測定 / Al-Mg年代学 / CAI / アイソクロン |
研究成果の概要 |
初期太陽系年代学において重要なアルミニウムーマグネシウム(26Al-26Mg)年代測定法の有効性を再検証するため、二次イオン質量分析法(SIMS)および湯堂結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)を用いて、熱変成度の低い普通(L)コンドライトNWA7926中のコンドルールに対するMg同位体分析とAl/Mg比の分析をおこなった。鉱物分離の不調により、アイソクロンを求めることはできなかったが、得られたMg同位体比(26Mg/24Mg比)は地球に比べて10-20 ppmも低い傾向があった。得られた結果をもとに、初期太陽系における26Al分布の均一性の問題について詳細に議論をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、隕石など固体試料からイオンカラム法によりマグネシウムを分離・精製し、誘導結合プラズマ質量分析法を用いてマグネシウム同位体組成を精密分析する手法を開発した。達成された分析精度(数ppm)・再現性の良さは世界のトップレベルであり、惑星物質科学の今後の進展に大きな寄与が期待できる。開発された手法をLコンドライトNWA7936中のコンドルールに適用し、精密なマグネシウム同位体分析に成功した。普通コンドライトのコンドルールについての精密なマグネシウム同位体データが得られたのは初めてである。本研究の結果をもとに、初期太陽系における26Alの分布に関する有意義な議論をおこなった。
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