研究課題/領域番号 |
18K03756
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
山中 寿朗 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (60343331)
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研究分担者 |
川田 佳史 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(海底資源センター), 臨時研究補助員 (50402558)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 海底火山 / 火山活動モニタリング / 火山ガスフラックス / 地殻熱流量観測 / 地殻熱流量測定 |
研究成果の概要 |
鹿児島湾若尊海底火山においては、2021年度までで、過去15年間の継続調査が達成された。この間、若尊火口凹地域において、海水中の全炭酸濃度からCO2フラックス算出が海底下のマグマ活動を反映していることがおおよそ確認出来た。注目すべきは、CO2フラックスは、2015年以降、桜島の活動度とリンクしているように見えることである。今後の調査の継続が桜島を含めた鹿児島湾湾奥部域の噴火予知に寄与するものと期待される。 手石海丘については、1989年噴火時に貫入したマグマの余熱による水岩石反応が継続していることが、火口凹地内の海水中の高マンガン濃度から検出され、今後の推移をモニタリングする指標が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海底火山における火山活動を如何に把握し、防災、現在に役立てるかは火山国日本としては避けることの出来ない課題の一つである。本研究は、鹿児島湾湾奥部や手石海丘のような火口凹地を伴う海底火山においては海底下のマグマ活動や高温の岩石と水反応が検出可能で、定期的な観測で一定の活動評価に繋がることを明らかにした。陸上に比べ、船舶や潜水機の運用が必要な部分もあるが、全国の水産高校や水産学部を含めた練習船や観測船が定期的に訪れる海域の海底火山であれば本研究同様、継続的なモニタリングが可能である。今後観測手法のマニュアル化などを進めていくことで観測対象を増やすことが出来ると期待される。
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