研究課題/領域番号 |
18K03760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
辻本 彰 島根大学, 学術研究院教育学系, 講師 (60570554)
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研究分担者 |
松本 一郎 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (30335541)
渡邉 正巳 島根大学, エスチュアリー研究センター, 客員研究員 (80626276)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | たたら製鉄 / 磁鉄鉱 / 鉄穴流し / 河川堆積物 / 砂鉄 / 切羽 / 元素分析 / ジオパーク |
研究成果の概要 |
出雲地域における,近世たたら製鉄に利用されていた砂鉄の産地に関しては,地域の地誌等に断片的な記録が残るのみであった.本研究では砂鉄の主要構成物である磁鉄鉱に着目し,現存河川堆積物中に含まれる磁鉄鉱の形態分析・粒径分析・化学分析による,砂鉄の産地推定法を提案すること目的とした.12河川流域32地点で採取した磁鉄鉱の形態分析結果から,河川あるいは流域ごとに特徴があることが明らかになり,化学分析の結果からは,7つのグループを見出した.これらの結果をまとめ,砂鉄産地推定のためのデータベースとした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
たたら製鉄遺跡に伴う「砂鉄」の産地推定法として,地質学的視点から河川堆積物中(32地点)の磁鉄鉱の特徴を調べ,データベースを作成した.遺跡出土の「砂鉄」について当該データベースを用いた産地推定を試行した結果,考古学的な知見と合わせることで,地誌等の記録を補完する科学的な証拠を得ることができる可能性が示唆された.さらにデータベースを充実させることで,近世以前の物流(海運)等の文化的背景を知る上で重要な知見を提供することができるようになると考えられる.
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