研究課題/領域番号 |
18K03803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大倉 敬宏 京都大学, 理学研究科, 教授 (40233077)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 阿蘇カルデラ / 熊本地震 / マグマ溜まり / 地震波速度構造 / 地殻変動 / トモグラフィー / レシーバ関数 / 低速度領域 / レシーバー関数解析 / GNSS / InSAR / マグマだまり / 地震波干渉法 / 地殻構造 / 阿蘇火山 / レシーバー関数 |
研究成果の概要 |
阿蘇のカルデラ噴火の準備過程における、地殻深部でのマグマの蓄積過程と地表へのグマの移動過程を地球物理学的にとらえるため、地震波走時トモグラフィー、表面波トモグラフィーを行った。そして、2016年熊本地震の断層運動がマグマ溜まりに及ぼした影響を有限要素解析により評価した。その結果、熊本地震の断層運動により、阿蘇火山のマグマだまりの体積は0.06% 増加するのみであった。このわずかな変化量では、中規模の噴火(VUI2以上)のトリガーとしても不十分だったと考えられる。またレシーバー関数解析による地震波速度構造解析では、地殻深部の低速度層の熊本地震前後での速度構造の変化は捉えられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大地震の発生後に付近の火山活動が活発化することが知られている。2016年熊本地震の直後に、阿蘇火山でごく小規模な発生し、半年後には小規模なマグマ水蒸気噴火が発生した。そこで、熊本地震の断層運動が、阿蘇火山のマグマ供給系に及ぼした影響を評価したところ、本震の断層運動では、巨大なカルデラ噴火をトリガーするには不十分だったことが明らかになった。また、カルデラ噴火の準備過程に関連する地殻深部の地震波速度構造も変化していないことが明らかになった。
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