研究課題/領域番号 |
18K03817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
松原 尚志 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30311484)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 暁新世 / 貝類化石群 / 分類学 / 古生物地理学 / 貝類 / 分類 / 古生物地理 / 日本 / 古環境 / 古第三紀暁新世 |
研究成果の概要 |
日本の暁新世貝類化石群の特性を明らかとするため,北海道浜頓別地域,北海道根釧地域,高知県宿毛地域,熊本県天草下島地域の暁新統を対象に野外調査と貝類化石試料の採取を行った。その結果,いくつかの新種を識別した。また,浜頓別地域の函淵層奥宇津内部層の貝類化石群は日本における唯一の浅海性貝類化石群であることが明らかとなった。さらに,南サハリンから四国西部までの地域に分布する深海性貝類化石群はキララガイ亜属等の原鰓類とモミジソデボラ科により特徴づけられることが明らかとなった。北西太平洋地域における暁新世貝類化石群の転換は暁新世-始新世境界温暖化極大(PETM)以前に起こっていた可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果,これまで明らかではなかった北海道浜頓別地域の函淵層奥宇津内部層や根釧地区霧多布層・汐見層,高知県宿毛地域の百笑層の貝類化石群の群集組成が明らかとなったほか,いくつかの新種が確認できた。また,暁新世の深海性貝類化石群は南サハリンから四国西部まで同一の古生物地理区に属していたことが明らかとなった.さらに,汐見層の貝類化石群の研究を通じて,日本の暁新世の貝類化石群の組成の転換は暁新世-始新世境界の最温暖期(PETM)よりも前に起こっていたことが示唆された。
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