研究課題/領域番号 |
18K03822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 神奈川大学 (2022) 東京学芸大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
佐藤 たまき 神奈川大学, 理学部, 教授 (90466912)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 白亜紀 / 化石 / 爬虫類 / 魚類 / 脊椎動物 / 層序 / 古脊椎動物 |
研究成果の概要 |
白亜紀に起きた海生脊椎動物の多様化や絶滅などの現象の地域差や地理的な規模を検証することを目的に、道東と道央~道北地域の複数の地点で上部白亜系根室層群、佐呂間層群、蝦夷層群の野外調査と、主に地元の博物館等が所蔵する標本の調査を行った。野外調査ではごく少数ながら追加標本を得た。博物館等の所蔵標本では北海道の上部白亜系からは報告例の少ない「首の短い」首長竜化石や魚類化石を中心とする標本を調査し、未記載標本の所在を確認し、サメ類やプリオサウルス類首長竜の化石の記載などによって、日本や世界の他地域の同年代の化石脊椎動物相との共通点と相違点を見出すことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
後期白亜紀には様々な魚類や海生爬虫類が生息していたが、本邦の化石記録は分類群による先行研究の偏りが大きい。魚類化石は先行研究が極端に少なく、爬虫類化石はノジュールに含まれる断片的な標本が多いために、専門家が見なければ何の化石かわからないことも多い。本研究により、本邦で未報告の分類群を含む魚類・爬虫類の存在が明らかになり、層序分布を世界の他の地域と比較したことにより、白亜紀後期の海生脊椎動物化石相の地域差を比較できるようになった。また、地方自治体や大学等の博物館が長年にわたり地道に管理してきた自然史標本の学術的価値を示すという社会的な意義があると考える。
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