研究課題/領域番号 |
18K03875
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
吉川 浩一 九州工業大学, 大学院工学研究院, 准教授 (90274547)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | くり抜き放電加工法 / 不燃性加工液 / 掛け流し / 掛け流し速度 / 微粒子添加 / 掛け流し放電加工 / 加工速度 / 加工屑 / くり抜き放電加工 / 高速化 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,加工槽を不要にし,工具電極と工作物間に加工液として純水を掛け流す「高速・省エネくり抜き放電加工」の開発である.本研究では特に,くり抜き放電加工の高速化手段を検討し,以下の結果を得た. (1)加工液の掛け流し速度の効果:掛け流し速度が増すと加工速度も上昇するが,次第に収束する.(2)くり抜き加工経路の効果:L字形電極先端を下に向け水平方向に送る経路を用いると,加工状態が最も安定する.(3)微粒子添加の効果:添加微粒子の粒径を小さくすると,正常放電回数が減少するにも関わらず加工速度は速くなり,粒径の大きな加工くずの割合が多くなる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究対象としている「くり抜き加工」は,現在良く用いられている加工形式と比較して,実際に除去する体積が圧倒的に少ない特徴を持つ.放電加工は,放電エネルギーを利用して工作物を溶融除去する加工法なので,除去体積が少なければ省エネ加工になる.また,加工液に水を使うため,火災の危険性が無く安全である. しかし,現状では加工速度が遅く,これが普及しない一因と思われる.本研究の成果を発展・応用することにより,くり抜き加工を高速にすることが期待できる.その結果,この加工法がより普及し,製造業の省エネルギー化に貢献できる.
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