研究課題/領域番号 |
18K03912
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18040:機械要素およびトライボロジー関連
|
研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 |
研究代表者 |
吉田 和司 山陽小野田市立山口東京理科大学, 工学部, 教授 (20816342)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 静電吸着力 / 静電パッド / 櫛歯状電極 / 紙媒体繰出し機構 / 静電力 / 静電電極 / 紙媒体 / 分離機構 / 摩擦力制御 / 紙媒体分離技術 |
研究成果の概要 |
紙媒体の繰出し機構におけるゴム部材の経時的な劣化による繰出し性能低下を防ぐことを目的として、ゴムの摩擦力でなく静電抵抗力(吸着力)を利用した紙媒体の繰出し機構を考案し、実用化への可能性を検討した。静電抵抗力を発生する静電パッドは母材の表面に銅箔の電極を所定の間隔で櫛歯状に配置したものであり、電極の上面は耐摩耗性に優れるポリイミドシートで被覆されている。この静電パッドを用いた紙媒体の繰出し機構の性能評価では、適切な静電抵抗力が発生する電圧を印加することで紙媒体を1枚ずつ正確に繰出すことを確認した。以上の結果から、静電パッドを用いた紙媒体の繰出し機構を実現できる可能性があることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
静電吸着力を抵抗力として利用して紙媒体を一枚ずつに分離する技術の検討はこれまでにはなく、紙媒体の取扱い分野が静電吸着力を活用できる可能性のある分野の一つであることを示すことができた。また今回の研究で、櫛歯状の静電パッドに印加する電圧を交番電圧とした場合では直流電圧を印加した場合よりも大きな静電吸着力が発生することがわかった。今後、静電パッドの電極の寸法や配置と印加電圧の周波数との関係を検討することで、より大きな静電吸着力を発生する静電パッドの実現も期待できる。
|