研究課題/領域番号 |
18K04008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中野 寛 東京工業大学, 工学院, 准教授 (70433068)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自励振動 / 再生びびり振動 / セミアクティブ動吸振器 / エンドミル加工 / 動吸振器 |
研究成果の概要 |
低剛性被削材をエンドミル加工する際に問題となる再生びびり振動の抑制対策の1つとして動吸振器の利用がある.本研究は,任意の工具回転数で再生びびり振動の発生限界となる切込み深さを最大化する動吸振器の最適設計パラメータを導出した.従来の再生びびり振動に対する動吸振器の最適設計法と比較して,本研究で導出した最適パラメータに調整した動吸振器を用いた場合,高回転数域で特に再生びびり振動発生限界を大きく向上できること,動吸振器の減衰比を小さくしても再生びびり振動の抑制効果が得られることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の再生びびり振動に対する動吸振器の最適設計法は,定点理論に準拠した動吸振器のパラメータ調整が一般的である.これに対して,本研究は,動吸振器の固有振動数を調整し,再生びびり振動の発生要因となる時間遅れ量を変更することで,再生びびり振動発生限界切込み深さを最大化できることを明らかにした.本研究で求めたパラメータで設計した動吸振器を適用することで,切削加工時の再生びびり振動をより効率的に抑制することができ,さらなる加工効率の向上に寄与できると期待される.また,本研究で得られた動吸振器の設計法は,再生びびり振動以外の時間遅れに起因する自励振動の抑制対策にも応用可能であるため,波及効果がある.
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