研究成果の概要 |
災害地域に車両が侵入し救助活動をする際,緩い地盤によって滑り,瓦礫の鋭利な部分ではタイヤがパンクをし,ますます動けなくなってしまう. そこで空気レスかつ高い走行性能の維持させるタイヤの研究に挑戦する.そこで,ゆるい地盤状態に振動を能動的に与え, 地盤粒子の密度上昇を積極的に促し, 振動停止後の締め固め現象を利用し, タイヤに効果的な駆動力を与えるインテジェンスタイヤの開発を行うことを本研究の目的とする. さらに, このタイヤ表面に触覚センシング機能をもたせ, 地盤状態を観測しながら振動入力による低スリップ走行アルゴリズムの構築を行い, 走行試験にてその効果(低スリップ制御)を実証していく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は自然災害が発生しやすい国土である.特に,震災,土砂災害の発生件数は近年増加傾向にあり,今後もいろいろな場所・地域で, 高頻度で起きると予想されている.そこで,発災直後のレスキューや復興支援活動は極めて重要である.しかし,レスキュー隊員の減少や二次災害の危険があるため,被災地でこれらの活動を円滑に進めることができない.この問題の解決策としてレスキューロボットの導入が望まれている.レスキューロボットはこれまでも様々な災害に投入されており,一定の成果をあげたが,配備が進んでいない.以上のことから, 本研究成果によってこれらの災害発生時に様々な活動の一助となること狙っている.
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