研究課題/領域番号 |
18K04299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 北海道大学 (2019-2020) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
松本 浩嗣 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (10573660)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コンクリート / 遅延エトリンガイト生成 / 膨張ひずみ / 構造性能 / 発生メカニズム / 構造実験 / 数値解析 |
研究成果の概要 |
遅延エトリンガイト生成が発生したコンクリートのひび割れ発生メカニズムと,構造性能に与える影響を検討した.体積変化を考慮したメソスケール離散解析から,ペースト膨張に伴うひび割れは膨張ひずみの発生領域の影響を大きく受けることを明らかにした.また,模擬骨材を用いたリング型膨張試験から,界面膨張圧とペースト膨張の貢献度を検討した.構造性能に関しては,インド鉄道のPC枕木を例として,曲げ耐力,せん断耐力に及ぼす影響を実験的に明らかにし,遅延エトリンガイト生成の発生を考慮した耐力の計算方法を検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフラの老朽化に伴い,わが国のみならず,維持管理の合理化は世界的な課題である.遅延エトリンガイト生成は,比較的最近になって認知されてきたコンクリートの損傷形態であり,その発生メカニズムはいまだ不明な点が多い.本研究は,遅延エトリンガイト生成により発生するコンクリートのひび割れを力学的視点に基づいて検討したもので,世界的にも先駆的な結果を得ている.また,維持管理で重要となる構造性能に着目し,遅延エトリンガイト生成が曲げおよびせん断耐力に及ぼす影響を明らかにした.本研究成果は,世界中に膨大にあるコンクリート構造物に対する維持管理の合理化に資するものであり,大きな社会的意義を持っている.
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