研究課題/領域番号 |
18K04332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
北原 武嗣 関東学院大学, 理工学部, 教授 (00331992)
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研究分担者 |
梶田 幸秀 九州大学, 工学研究院, 准教授 (10403940)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 複数回連続強震 / 載荷パターン / 入力強度 / 入力順序 / 耐力低下 / 橋台アプローチ部 / 液状化 / 沈下 / 橋台背面アプローチ / 過剰間隙水圧 / 鋼製橋脚 / 地震時耐荷性状 / 段差量(沈下量) / 耐力劣化 / 段差量 / 使用性リスク / 車両通行性 / 橋台アプローチ / 進行性破壊 |
研究成果の概要 |
橋台アプローチ部の液状化による沈下の進展や鋼製橋脚の繰り返し耐力低下について検討した。検討の結果,同入力強度の複数回強震により,橋台アプローチ部の沈下量や杭の応答変位が拡大すること,ただし本震に続く入力地震が計測震度3程度であれば,本震後の排水により地盤は締め固められ,橋台背面アプローチ部の沈下量はほとんど変わらないことがわかった。すなわち,本震と同規模の複数回強震により被害が拡大すること,その場合の被害は地震動単独での被害予測の単純和よりは小さく抑えられると考えられることを明らかにした。 また鋼製橋脚に関しても,複数回強震により局部座屈が進展することで最大耐力が低下することも確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2016年熊本地震では設計地震動(レベル2)相当と考えられる震度6弱以上がKiK-net益城観測点で約28時間内に5回も観測された。通常の設計では,原則として強震動にさらされるのは1回としている。この事象に対し,設計上どのように考慮すべきかに関して知見を得ることは重要な課題である。この課題に対して,橋台アプローチ部の液状化による沈下量の進展や鋼製橋脚の繰り返しによる最大耐力の低下の影響を把握したことは今後の耐震設計法を整備するうえで学術的にも意義ある成果である。 また,複数回連続強震による橋台アプローチ部の沈下量を適切に評価することは地震後の早期復旧に資すると考えられ社会的意義も大きい。
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