研究課題/領域番号 |
18K04343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
梅崎 健夫 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (50193933)
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研究分担者 |
河村 隆 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (50324231)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 地盤工学 / 地盤環境 / 汚染地盤 / 漏出防止 / 杭基礎 / 周面摩擦 / 吸水性高分子 / 遮水 |
研究成果の概要 |
高吸水・高耐久性の吸水性高分子(FRC)の遮水性や潤滑性とFRCのコート層として併用される高強度接着性高分子(保護膜)のFRCに対する吸水遅延性に着目し,汚染地盤や処分場跡地を高度利用するための新たな基礎杭打設法を提案した.主な成果は以下のとおりである.①FRCの塗布厚さおよび膨潤・透水特性,②保護膜の膨潤・透水特性およびFRCに対する吸水遅延性,③基礎杭打設(無処理)に伴う汚染地盤の下層への引き込み現象,を定量評価した.その結果に基づき,④FRCと保護膜を塗布した基礎杭打設法における汚染物質の漏出防止効果の有効性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に汚染地盤や処分場跡地の利用は,汚染物質の漏出が懸念されるために,基礎杭の打設を必要としない公園や低層階の構造物の用地に限定されている.吸水性高分子(FRC)の膨潤・透水特性および高強度接着性高分子(保護膜)のFRCに対する吸水遅延性に着目して,それらを塗布する新たな基礎杭打設法を提案し,その有効性を示した.提案法がさらに一般工法として発展・確立されれば,跡地の有効利用を格段に推進することができる.その基礎研究の成果として,吸水性高分子と高強度接着性高分子の膨潤・透水特性を定量評価したことにより,高分子材料の新たな材料開発や他分野における用途拡大および高度利用にも発展することが期待される.
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