研究課題/領域番号 |
18K04419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 埼玉県環境科学国際センター |
研究代表者 |
池田 和弘 埼玉県環境科学国際センター, 水環境担当, 専門研究員 (60422987)
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研究分担者 |
日下部 武敏 京都大学, 工学研究科, 助教 (40462585)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 蛍光分析 / 起源推定 / EEM / PARAFAC / 水質モニタリング / 有機汚濁 / 藻類 / 短波長 / 指標 / PARAFAC解析 / 短波長領域 |
研究成果の概要 |
三次元励起蛍光スペクトル法は、迅速かつ簡便な水質分析手法であり、河川親水空間や水道水源への生活排水の流入や水質悪化を検知する新しい水質モニタリングへの適用が期待されている。本研究は、短波長領域に検出される複数の蛍光成分を利用し、河川に流入する汚濁の起源を推定する手法の構築を目指すものである。本研究により、自然負荷、下水処理水などの排水の負荷、単独処理浄化槽排水などの負荷のよい指標となる蛍光成分が決定され、それらを利用した起源推定手法の有効性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、短波長領域に絞った高分解能の蛍光分析により、既存の報告でチロシン様物質ピークが検出されていた領域に新たにに3つの蛍光成分を分離検出することができた。これらを含むいくつかの蛍光成分を各負荷源の指標とすることで、河川に流入する負荷のうち、下水処理水など処理済みの排水による負荷と単独処理浄化槽排水など未処理の生活雑排水を含む負荷を、蛍光分析により分離検出することが可能となった。この成果により、水源や河川親水空間への悪影響の程度が異なるこれらの負荷の流入を分離して検知できるようになり、リスクの監視およびリスク低減のための流域管理をより迅速、効果的に実施できるようになると考えられる。
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