研究課題/領域番号 |
18K04462
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
富樫 英介 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 准教授 (00547078)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 建築設備 / エネルギー / 金融工学 / リスク / 運用 / エミュレータ / 不確実性 / モンテカルロ法 / 省エネルギー / 建物運用 / 熱負荷 / 確率 / 省エネ / 不動産 / 省エネ投資 / 確率モデル |
研究成果の概要 |
本研究では建築の省エネルギー投資の価値を一般金融商品と比較可能な方法で定量化するため、その投資の不確実性を明らかにした。まず、気象条件や執務者行動などの確率モデルを取り込むことで、モンテカルロ法によりシミュレーションで不確実性を評価した。また、制御系を含む精緻なシミュレーションモデルを開発し、これらに対して仮想的な運用管理を競わせる選手権を開催することで、多数の仮想的な運用データを収集した。これらの運用データを分析することで、運用に伴う不確実性を定量的に捉えた。上記の成果は査読付の国内論文3報と国外論文3報にまとめられている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の建築エネルギーシミュレーションは確定的な境界条件によって期待値を予測するものであったが、本研究では投資評価に必要となる不確実性を表現する方法を検討している。この結果、一般の金融商品への投資と建築省エネルギー投資の比較可能性が高まり、社会全体での最適資源配分につながる。また、設備の運用がエネルギー消費に影響を与えることは多くの者が経験的に知ることだが、その不確実性をはじめて定量的に評価することに成功しており、運用改善によるエネルギー削減への動機を高めることになる。
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