研究課題/領域番号 |
18K04480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柳沢 究 京都大学, 工学研究科, 准教授 (60368561)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インド / ヴァーラーナシー / 街路空間 / 都市空間更新 / 時間的重層性 / ヒンドゥー寺院 / 融合寺院 / 南タイ / 華人入植地 / ソンクラー / 3Dスキャン / 再開発 / 3Dスキャン / 歴史的市街 / 空間更新 / 情報共有モデル / 街路 |
研究成果の概要 |
開発圧にさらされた歴史的市街の価値保全のためには、都市空間の固有の価値を維持した漸進的更新手法の確立が必要であり、また都市の固有性は都市空間における時間的重層性により規定されるとの問題意識と仮説に基づき、主にヴァーラーナシー旧市街地をケーススタディとする都市空間更新の実態解明を行った。具体的には、街路の形成・変容過程と利用特性、および市街地に散在するヒンドゥー寺院にまつわる増築現象や再開発の中での寺院の扱われ方について実態を明らかにした。また、3Dスキャンカメラを用いた街路空間の3Dモデルを作成、そこから空間的特徴や時間的変化を読み取る手法を試行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経済発展の進む新興国では、歴史的な市街地の無秩序な開発がしばしば生じる。対策が進まない理由として、都市空間の魅力や価値が市民に理解されにくいという問題がある。本研究で行ったように、市民にとって身近な街路空間や寺院建築を題材に、その空間的特徴、またその形成・変容のプロセス、およびそこに作用する力学を明らかにすることは、当該市街地における歴史と結びついて固有の価値、およびそれを危うくする現代的課題を理解することに繋がる。ひいては、歴史市街地の価値を維持した漸進的開発の実現に資するものである。
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