研究課題/領域番号 |
18K04499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
村井 裕樹 日本福祉大学, 健康科学部, 准教授 (30455563)
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研究分担者 |
吉村 英祐 大阪工業大学, 工学部, 教授 (50167011)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 避難安全 / 片まひ / 火災 / 防火戸 / 避難 / 軌跡 / 取手 / 防災 |
研究成果の概要 |
片まひ者を対象として、防火戸を通行する際の所要時間について押し開けと引き開けの差異、取手形状による開けやすさや課題、通常歩行と防火戸通行歩行での所要時間の差異、防火戸通行時の歩行軌跡の特徴の把握を実験により検討した。 その結果、引き開けは所要時間が長くなるだけでなく、通行時の身体バランスを崩しやすいという課題が得られた。また、縦型ハンドルが使いやすく、ケースハンドルは使いにくいとの結果が得られた。さらに、歩行時の動作分析より防火戸前後に必要な建築空間を提案につながる具体的数値が得られた。以上より、防火戸通行時の片まひ者の課題を詳細に得られ、建築空間に求められる避難安全上の課題を明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、障がい者や高齢者が社会でより安全・安心な環境で活躍するために、災害時の安全で貢献するという学術的・社会的意義を持つ。特に、これまで明らかとなっていなかった片まひ者が防火戸を通行する際の戸の押し開けと引き開けを比較することで、どの程度引き開けが不利となるか、また、歩行動画の解析から防火戸前後の建築空間に必要なスペースなどについての基礎的情報を得た。現在の建築における避難安全は健常者を想定して設計されており、今回得られた成果を活かすことで、現在研究されつつある「避難安全のバリアフリー」をさらに前進させることが期待できる。
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