研究課題
基盤研究(C)
本研究で提案している密度分布を有する傾斜機能型アブレータについて,ホットプレスやオートクレーブを用いた製作工程を確立するとともに,試作したアブレータについて加熱試験を行うことによって耐熱基礎特性を取得した,試作後のアブレータについて,密度分布を評価した.これによると表面近傍の比重は約1.2であり,その後次第に比重が0.7まで低減され.バルクの比重としては0.8程度であることがわかった.想定通りの密度分布を有するアブレータが試作できた. 次に試作した傾斜機能型アブレータの耐熱性能を評価するため,加熱試験を行った.目立った層間剥離は見られず,想定した耐熱性能を有していることがわかった.
有効密度 0.8 の傾斜機能型アブレータについて,広い加熱環境において,同クラスの従来アブレータよりも摩耗率を30~50%低減できるポテンシャルが示されたことは非常に意義深い.また見方を変えると,はやぶさアブレータと同等の損耗性能でありながら,はやぶさアブレータに比べて重量を40%以上低減できるポテンシャルが示されたことも重要である.
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TRANSACTIONS OF THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES, AEROSPACE TECHNOLOGY JAPAN
巻: 19 号: 1 ページ: 116-122
10.2322/tastj.19.116
130007965805