研究課題/領域番号 |
18K04622
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
|
研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
井家 敦 神奈川工科大学, 情報学部, 准教授 (30434418)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 待ち行列 / マルコフ連鎖 / 行列解析法 / アルゴリズム / マルコフ過程 / 待ち行列理論 / 数値計算 |
研究成果の概要 |
レベル依存型のブロック構造を持つマルコフ連鎖は、近年、待ち行列分野の応用で多く利用価値が見出されている。このマルコフ連鎖を用いて性能評価を行う際には、その定常分布を得る必要がある。しかし、このマルコフ連鎖は構造が複雑であり、定常分布を解析的に陽な表現で得ることは困難である。よって、多くの応用では計算アルゴリズムにより数値的に定常分布が求められる。しかし、これまでに提案された数値計算アルゴリズムでは、レベル数が有限でない場合に有限に打ち切ることが必要となるが、その基準が明確でなく精度保証の理論的裏付けが存在しない。ゆえに、本研究では上記の問題を考慮した定常分布の計算アルゴリズムの提案を行う。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レベル依存型のブロック構造を持つマルコフ連鎖は、情報通信ネットワークをはじめとした、複雑なシステムを性能評価する際のモデル化に適している。ゆえに、近年のコンピュータの性能向上に伴い、計算機シミュレーションに代わる性能評価ツールとして注目されており、将来的に工学を含めた様々な分野で多く利用されると予想している。 しかしながら、レベル依存型のブロック構造を持つマルコフ連鎖はその構造の複雑さゆえに、理論的追求がほとんどされていない。ゆえに、本研究がその一助になることを期待している。
|