研究課題/領域番号 |
18K04673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 函館工業高等専門学校 |
研究代表者 |
平沢 秀之 函館工業高等専門学校, 社会基盤工学科, 教授 (90238353)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 木橋 / トラス / 緊急架設 / 災害復旧 / 折り畳み / 緊急仮設橋 / 木製トラス橋 / 架設時間 / 人力架設 / 応急橋 / 緊急仮設 / ハウトラス / シザーズ / トラス橋 / 復旧 |
研究成果の概要 |
自然災害により被害を被った地域の迅速な復旧のため、緊急仮設橋を開発した。材料は入手が容易で加工性に優れた木材を使用し、現地での架設時間が短縮できる折り畳み式の構造を考案した。2分の1スケールモデルを製作し、屋内での静的載荷実験及び屋外でのクレーン一括架設実験を行った。実物大スケールモデルも製作し、屋内架設実験も行った。それらの結果、以下の成果が得られた。(1)組み立ては、ボルトを手作業で締め付けるだけの優れた作業性を有する。(2)架設時間は2分の1スケールモデルでは約1時間半、実物大モデルでは約5時間半となり、迅速な復旧を可能とする。(3)十分な強度を有している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、災害時を想定し電動工具類は使用せずスパナによるボルト締め作業のみで組み立て可能な優れた作業性、わずか半日の急速施工で供用を可とする迅速性を達成させたことである。従来、橋は強度や耐久性を重視する設計思想で造られてきたが、災害復旧のための橋にはそれらとは異なる思想で考案する必要がある。特に、人命救助の観点から、被災後72時間以内の救出を果たすためには、被災地に関する情報収集の時間、被災地までの輸送時間、現地での架設時間を極力短縮しなければならない。この意味において、新しい思想を取り入れた学術的意義と架設時間の短縮化により迅速に復旧できる社会的意義がある。
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