研究課題/領域番号 |
18K04689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26020:無機材料および物性関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
鵜沼 英郎 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (30273303)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 骨再生 / 歯学 / 整形外科学 / 人工骨 / 骨補填材 / 骨形成 / 骨誘導 / 生体材料 / 歯科 / 整形外科 / 骨造成 / 新生骨形成 / 生体活性材料 |
研究成果の概要 |
本研究は、骨欠損や骨造成を、できるだけ短期間でかつ確実に行わせることのできる材料を開発することである。本研究では、(1)形状復元性を有するポリマーメンブレンでの骨造成、(2)生体吸収性に優れた炭酸カルシウム系骨補填材、(3)柔軟性を有する水酸アパタイトシートの3点に着目し、これらを用いての骨再生を試みた。 (1)のポリマーメンブレンを、半円柱状に成形してウサギ頭蓋骨に載せた状態で埋入したところ、頭蓋骨とメンブレンとの空隙に新生骨形成を認めた。(2)の炭酸カルシウム多孔質焼結体をラット頭蓋冠欠損に埋入したところ、有効な骨再生を認めた。また(3)の水酸アパタイトシートは高い生体親和性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、歯科や整形外科における骨欠損部の治療を、より短期間で確実に行うための材料をいくつか見出すことができた。第一には骨誘導再生用のPET製メンブレンであり、これは既存骨よりも一回り大きな骨を誘導再生(外方性骨誘導)するための有効な材料であった。第二には炭酸カルシウム製骨補填材であり、これは従来のリン酸三カルシウムよりも生体吸収性と骨形成促進機能が高かった。第三には柔軟性を有する水酸アパタイトシートが良好な生体適合性を示すことを確認したことである。これは全く新しい材料であり今後の応用展開が期待される。
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