研究課題/領域番号 |
18K04704
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26020:無機材料および物性関連
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
藤森 宏高 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (00301309)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | アークイメージ炉 / 超高温 / ラマン / 光触媒 |
研究成果の概要 |
水素エネルギー社会の実現に一歩でも近づくために、以下の研究を行った。(1)酸素原子に敏感な中性子回折およびラマン散乱により、光触媒活性と格子歪みの関係を裏付ける実験的なデータを得た。(2)炭酸ガス排出量ゼロを目指し、太陽光を用いた光触媒の合成の可能性を探った。(3)研究室に現有のアークイメージ炉を用いて、水素タービンに用いられる物質の開発を目指し、3000℃までの超高温域での融点、凝固点評価を行った。更に超高温域での材料の劣化機構の解明を行うために、熱輻射の影響を軽減して測定が行える紫外レーザーを用いたラマン散乱装置を開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽光を利用した光触媒による水分解を用いた水素製造は、重要なエネルギー・環境問題の解決策の一つである。可視光応答型や紫外域で量子収率の高い光触媒が次々に報告されているが、(1)触媒活性能を結晶構造の観点から研究している研究例は数少ないため、この知見を得ることは学術的に意義深い。また(2)光触媒は化石燃料を用いて発電した電力を用いて合成されているのが現状であり、そのプロセスでは炭酸ガス排出量を増加させてしまう。そのため、それを太陽光で合成できれば環境問題の観点から考え社会的意義は大きい。(3)2000℃以上の超高温に達する水素タービンを構成する材料の超高温域における評価は実用上不可欠である。
|