研究課題/領域番号 |
18K04740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26030:複合材料および界面関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
中山 博行 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (00510075)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 硬質材料 / 粉末冶金 / マルテンサイト変態 / Ti-Ni合金 / Fe-Ni合金 / 超硬合金 / サーメット / マルテンサイト / Fe-Ni-C合金 |
研究成果の概要 |
超硬合金は結合相であるCoが応力誘起相変態を示す。このことに着目し、応力誘起変態を示しやすいTi-NiやFe-Ni系合金に置換することで、強度を維持したまま合金の靭性を向上させることを目的とした。Ti-Ni合金を用いた場合、目的としたTiNi相が形成されず、目標を達成することはできなかった。一方、Fe-Ni合金を用いた場合、応力誘起変態が有効的に発生し、高強度、高靭性の超硬合金を作製できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超硬合金は切削工具や金型等に利用されており、現代社会において必要不可欠な材料の一つである。この合金は、強度に優れるものの金属材料に比べて靭性が劣っており、耐衝撃性や対欠損性などの靭性を向上させることが必要である。従来、強度と靭性はトレードオフの関係にあり、強度を維持したまま靭性のみを向上させることは困難であった。しかし、本研究では超硬合金特有のCoの応力誘起相変態に着目し、これを積極的に利用できる新たな結合相を見出し、強度を維持したまま超硬合金の靭性を向上させることに成功した。
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