研究課題/領域番号 |
18K04751
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森川 龍哉 九州大学, 工学研究院, 助教 (00274506)
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研究分担者 |
田中 將己 九州大学, 工学研究院, 教授 (40452809)
奥山 彫夢 九州大学, 工学研究院, 学術研究員 (50804655)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 転位論 / 力学物性 / 集合組織 / 変形微視組織 / 結晶性材料 / 相当塑性ひずみ / 構造用金属材料 / 局所ひずみ分布 / 力学的応答 / 塑性変形 / マテリアルインフォマティックス |
研究成果の概要 |
深海底敷設用ラインパイプに使われる複相鉄鋼材料において,荷重反転に伴う降伏応力低下現象に及ぼす材料内部の塑性変形状態の影響を検討し,負荷方向を逆転させると局所変形領域でひずみが回復するという特異な現象を発見した. 一方,自動車用複相鋼において,強化に寄与するマルテンサイトが,弾性変形域のみならず塑性変形開始後も加工硬化に寄与していることが明らかとなった.また,その効果はマルテンサイトの体積率が大きくなると変形早期に飽和する傾向を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には,材料の内部組織を複相化することで,どのように変形の不均一が助長され,それが材料の力学特性の向上に如何に寄与するかについて多くの知見が得られた. また,実用的には,ラインパイプに使われる複相鉄鋼材料の荷重逆転による降伏応力低下のメカニズムが解明され,自動車用複相鋼における強化組織の役割が明確化されたことにより,新たな材料開発指針を得るとともに,TRIP鋼などの他の材料種への知見の応用が示唆された.
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