研究課題/領域番号 |
18K04803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27010:移動現象および単位操作関連
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研究機関 | 東北工業大学 (2019-2022) 東北大学 (2018) |
研究代表者 |
佐藤 善之 東北工業大学, 工学部, 教授 (50243598)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | viscosity / polymer solution / gas expanded liquid / CO2 Painting |
研究成果の概要 |
揮発性有機化合物の排出削減のため、CO2塗装システムが注目されている。本研究では、塗布条件の選定に重要なポリマー溶液+CO2系の粘度の推算法の開発を試みた。ポリマー溶液+CO2系のHansen溶解度パラメーターを利用して、既往の溶解度パラメータと固有粘度の関係式を基礎として、CO2添加系の粘度推算に適用できるよう推算モデルを開発した。本モデルではあるポリマー溶液系を対象として、モデル中のパラメータを決定したが、他種ポリマー溶液に対しても良好に適用可能であることを確認した。CO2添加系の粘度の推算値と実験値の相対平均偏差は7.4%と良好であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VOC (揮発性有機化合物) の環境への放出は深刻な問題である。日本の最大の VOC 排出源である塗料業界は、VOC削減技術を模索してきた。このため、溶剤の一部を高圧のCO2に置き換えるCO2塗装システムが注目されている。従来は、CO2の添加による貧溶媒効果によりポリマーが析出するなどの問題があり、実用化に至らなかったが、申請者らの研究により、析出を防ぐ真溶剤の選定法が示された。塗料粘度に関しても推算可能となればVOC削減量の推定が可能となるため、CO2塗装システムの実用化を促進するために重要である。学術的にもCO2を含むポリマー溶液の粘度推算は手が付けられていない分野であり、新規性も高い。
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