研究課題/領域番号 |
18K04930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分29010:応用物性関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
青山 哲也 国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究センター, 専任研究員 (50342738)
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研究分担者 |
田中 利彦 福島工業高等専門学校, 化学・バイオ工学科, 教授 (10709819)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 分子配向 / ナノ・マイクロ科学 / 有機トランジスタ / 有機光エレクトロニクス |
研究成果の概要 |
掃引パターンを制御可能なXY自動ステージを利用し、2次元精密ラビング装置を開発した。チエノキノイド薄膜トランジスタをラビングした後に冷間等方圧加圧(CIP)したところ、移動度の向上が確認された。X線回折の測定と量子化学計算による解析から、π-πスタッキング変化が移動度増大の要因であることが明らかになった。 また、ラビング装置で作製したポリテトラフルオロエチレン配向膜上で、非常に大きく長波長シフトした吸収ピークを有するJ会合体分子配向薄膜が得られ、その近赤外吸収J会合体が局所的に分布していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発した2次元精密ラビング装置で2次元的に配向した有機薄膜が得られることを実証した。また、面内での分子配向に限らずEdge-onからFace-onなど垂直方向の変換も可能であり、さらに冷間等方圧加圧を用いることで、π-πスタッキングの高密度化に成功した。テフロン配向膜を用いた場合には、J会合体の複数の準安定状態を誘起することができた。これらは、薄膜機能の性能を大きく左右する分子パッキング制御において、変化の方向性および制御方法を拡張したという意義がある。
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