研究課題/領域番号 |
18K05062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32020:機能物性化学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
原田 拓典 大分大学, 理工学部, 准教授 (80581339)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | キラル / 変調偏光 / 円二色性 / 円偏光発光 / 偏光変調 / 円偏光蛍光 / キラリティ / 円偏光 / 2重変調 |
研究成果の概要 |
近年、注目を集めている円偏光蛍光(CPL)物質の正しいCPL光学特性を得る手法の考案を目指し、二重変調(DPM)方式に基づく偏光解析不要CPL分光計を構築することを目的とした。理論解析に基づき構築した開発機と既存分光計との性能比較を行い、同等の性能が得られることを確認し、ベースラインの平滑化は、二つの光弾性変調素子(PEM)の周波数の同期が重要なカギを握ることが明らかとなった。DPM方式は複雑な偏光解析法を用いることなく真のCPLシグナルを得ることができることをRev. Sci. Instrum., (2020)に報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の達成により、多くの試料に対して、煩雑であった偏光解析が不要となり、3次元ディスプレイなどの有機電子素子開発、バイオ、エナンチオマー選択触媒・キラリティ認識などのナノケミストリー分野での応用だけでなく、CPL計測がキラル測定の新たなツールとしての汎用性が高まることが期待できる。また構築した計測技術を内外に幅広くキラル分光プラットフォームとして提供することで、多くの研究者が利用しCPL研究の飛躍的な進歩が予測される。当該キラル分子系分野の一助となることができ、飛躍的にキラリティ研究の進展が期待されるものと確信する。
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