研究課題/領域番号 |
18K05090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
津留崎 陽大 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40623848)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ホスフィンドリジン / 三次元π共役化合物 / リン / 閉環メタセシス反応 / 反転挙動 / ホスファフェナレン / 閉環メタセシス / ナフタレン / 発光 / 芳香族 / 有機合成化学 / 三次元パイ共役化合物 |
研究成果の概要 |
ホスフィンドリジンは五員環と六員環が縮環し、環縮合位である4位にリン原子を有するシンプルな分子であるが、その共役拡張類縁体も含めてその合成報告例は知られていなかった。本研究では、二つのオレフィン部位を有するベンゾ[b]ホスホール誘導体の閉環メタセシス反応により、ジベンゾ[b,e]ホスフィンドリジンを得ることに成功し、その構造・性質およびリン原子まわりの反転挙動を明らかにした。さらに同様の合成手法を用いて、縮環位置の異なる構造異性体やナフタレン縮環誘導体の合成にも達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
含リンπ共役化合物に関する研究は精力的に行われているものの、リン原子の置換位置がπ共役骨格の外周部であるものが大半であり、縮環内部にリン原子を有するπ共役化合物の開発は十分に行われていなかった。本研究では、未開拓であった含リンπ共役化合物の一つである「ホスフィンドリジン」の合成手法を確立するとともに、構造と性質の解明を行った。本研究で得られた知見は、機能性材料における新たな構成要素となりうるものと期待される。
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