研究課題/領域番号 |
18K05135
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
|
研究機関 | 金沢大学 (2019-2020) 国立研究開発法人理化学研究所 (2018) |
研究代表者 |
隅田 有人 金沢大学, 薬学系, 助教 (40630976)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | ホウ素アート錯体 / 直接光励起 / アルキルラジカル / 有機ホウ素化合物 / 可視光 / 直接励起 / 一電子還元剤 / 光レドックス触媒 / 有機ホウ素 / クロスカップリング / 環状ホウ素化合物 / 鈴木-宮浦クロスカップリング / リサイクル / ホウ素アート / パラジウム触媒 / 鈴木-宮浦クロスカップリング / 再利用可能 / 有機基転移剤 |
研究成果の概要 |
今回、剛直かつ高い平面性を示す五環性ホウ素化合物ボラセンに対して強い求核剤を作用させることで、安定に取り扱えるホウ素アート錯体を見出した。このホウ素上に載せた有機基は選択的に反応に利用できる。特に可視光照射下、直接的に励起され、炭素-ホウ素結合が均等開裂することで、有機基由来のアルキルラジカルが生じることを明らかとした。これは光のみを契機とした炭素ラジカルの新たな発生法として有機合成に新たな手法を与える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,ホウ素原子が環状分子骨格に埋め込まれた「ボラセン」から調製される有機ホウ素アート錯体を独自に設計・合成した。有機ホウ素アート錯体と可視光により発生させた炭素ラジカルは,化学反応の炭素源として活用でき,これまで到達困難とされていた複雑かつかさ高い有機化合物などをつくり出せる。本研究成果は,有機ホウ素化合物と光エネルギーを組み合わせることで可能となる新しい有機合成技術を提供したといえ,創薬研究などをより一層加速させるものと期待される。
|