研究課題/領域番号 |
18K05138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宇部 仁士 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (00512138)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Chiral-at-metal / 不斉金属中心 / 四面体型錯体 / ニッケル錯体 / コバルト錯体 / 亜鉛錯体 / 光学分割 / Chiral-at-metal 錯体 / 自然分晶 / 金属中心キラリティ / 不斉金属錯体 / Chiral-at-Metal錯体 / 金属錯体 / 金属不斉中心 / 非対称化 / 不斉触媒 / 四面体型金属錯体 / キラル錯体 / 亜鉛 |
研究成果の概要 |
本研究では、金属中心にキラリティを有する四面体型金属錯体に着目しその構築法と利用法の確立を目指した。その結果、亜鉛、ニッケルおよびコバルト錯体の四面体型Chiral-at-Metal錯体のラセミ合成を達成した。亜鉛錯体では不斉補助基を用いたChiral-at-Zinc錯体の不斉合成を達成し、Lewis酸触媒反応へと展開した。ニッケル錯体では温度依存性の自然分晶が起きることを見出した。コバルト(II)錯体では化学量論量ではあるものの、炭素-炭素結合切断反応が錯体存在下進行することを見出した。さらに、亜鉛錯体の配位子の置換基効果を検討し、四面体型錯体のキラリティの安定性に重要な要素を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キラル化学の推進のためにはキラル中心となりうる元素の拡充が求められる。炭素をはじめとし硫黄やリンなどの典型元素をキラル中心とする化学は多くの成果が報告されている一方、動的な性質を示す傾向にある金属元素を不斉中心とするChiral-at-Metal化合物の創生は発展の余地が多分に残されている。これまでChiral-at-Metal化合物の合成では、六配位の金属錯体のような、限られた範囲の化合物に焦点が当てられてきた。キラリティの発現において合成方法やキラリティの安定性、生じたキラル化合物の光学的特性や反応性、触媒能といった緒性質を明らかとすることは学術的に意義深い。
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