研究課題/領域番号 |
18K05143
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
植村 一広 岐阜大学, 工学部, 准教授 (60386638)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 一次元鎖 / 多核錯体 / 金属結合 / π結合 / 異種金属 / 伝導度 |
研究成果の概要 |
異種金属一次元鎖錯体でパイバンドを実現するために、パイ軌道での金属結合形成を目指し、モリブデン複核錯体と白金複核錯体を用いて一次元多核化を検討した。両金属が規則的に並んだ一次元鎖錯体の単離には成功しなかったものの、その原因がモリブデン複核錯体の酸化と分解反応にあり、高酸化状態のポリオキソメタレートを生成することを明らかにした。ポリオキソメタレートと白金四核錯体の両方が規則的に並んだ一次元状および二次元状の混合原子価集積体の合成に成功し、不対電子が非局在化することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリオキソメタレートは古くから知られ、固体酸触媒に使われてきた化合物であるが、骨格自体を導電物性に利用している研究はほとんどない。本研究で見出した、ポリオキソメタレートと白金四核錯体からなる混合原子価集積体は非局在化した電子を有し、比較的電気が流れやすいと考えている。この集積体は、2つの調整可能な物質を混合して得られることから、バンド構造、電荷輸送能、光吸収帯をチューニングできる化合物群といえ、太陽電池などに利用できれば、学術的・産業的にも大きな波及効果が期待される。
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